喪失
ああ、死にたくなる。
小さな画面の中の言葉にただ怯えていた。人が自分をどう見ているか、その言葉が私の現在だった。
数字を見ては、一喜一憂した。その数字が自分の全てを表していたからだ。
微かな灯りの下での勉学が自分の未来だと思っていた。目が悪くなったって気にしなかった。私は大きな未来のために生きているのだと。そんな目先のことは問題の数のうちにも入らなかった。
そうやって一生懸命生きていたつもりだった。自分に甘く、そのくせ馬鹿みたいに弱いメンタルを背負って、いつも逃げ道を探しながらも、自分は間違っていないと思っていた。私はただ直向きに生きているのだと。
全部が嫌になった。風呂上がりの薄着の上、気持ちばかりにとコートを羽織る。静かに鍵を開け、少しだけ外に出る。
空を見ると、いつも癒される。青空だって曇り空だって、私は好きだ。星空は、なおのこと。そう思いながら空を見上げて、気がついた。
「……なんだ、今日は曇りか」
深く暗く、それでも澄んだその空には雲ひとつなかった。
見えたはずの星はどこにも見えず、私はそれを認めない振りをした。認めてしまえば、自分という存在の意味がなくなってしまうような気がした。大好きな星が消えてしまったのは、私のこれまでのせいだと知ってしまったから。
夜風が強く吹いた。今更、自分の体が冷え切っていることに気づいた。
ああ、